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パルコ『ビューティ・クイーン・オブ・リナーン』

観劇日時 2007年12月22日19:00

夜、渋谷のパルコ劇場へ、『ビューティ・クイーン・オブ・リナーン』(The Beauty Queen of Leenane)を観に。

『ビューティ・クイーン・オブ・リナーン』は、自分にとっては、ナイロン100℃『わが闇』、劇団、本谷有希子『偏路』に続く、年忘れ僻地ダークホームドラマシリーズ第三弾、という感じだった。英国の劇作家、マーティン・マクドナーのデビュー作らしい。マクドナー作品を長塚圭史さんが演出するのはこれが三度目とのことだが、わたしは確かこの作家の作品は初見。

今回の作品の一番の話題は白石加代子さんと大竹しのぶさんが舞台で激突すること。確かに2人は良かったと思うけど、『わが闇』や『偏路』に比べると、コツブ感否めず。わたしは今回定価で切符を買っていないのだが、定価は8,400円なわけで、それを考えると……もう少し小さい、客席の集中力の出やすいところで見たらまた違ったかも。それから、降板した黒田勇樹さんに代わってレイ役を務めた長塚さんは、演技は良かったと思うけど、あの役はもっと「おぼこい」人にやってもらいたかった(汗)。

以下自己責任でどうぞ。

アイルランドのリナーンで、母マグ(白石)の面倒を見る四十路独身の娘モーリーン(大竹)。リナーンには仕事がなく、男は仕事を求めてどんどん英国や米国にわたっている(「リナーン一の美人」モーリーンが独身なのもそのせいか?)。マグはモーリーンを自分の持ち物のように扱う一方、モーリーンはマグを虐待している。モーリーンは英国から一時帰国したパト(田中)と恋に落ちるが、マグが、モーリーンがパトの元に走らないよう妨害する。

モーリーンとマグの関係というのは、わたし自身母を背負う娘として、想像はできるが、共有はできないなー。モーリーンはマグに実際は依存している。真実を知ったモーリーンはマグを葬るけれど、男のことは別としても、マグを失ったあとでモーリーンのまわりにあるのは際限のない孤独。その現実がいたましい。

白石さんと大竹さんの会話が、喜劇のようだったのがおもしろかった。母と娘であんなオープンに秘め事(?)について話すのは文化の違いかしら。

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