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楽天団プロデュース『ゲアリーズ ハウス』

観劇日時 2008年2月22日19:00

夜、中野のスタジオあくとれへ。今日のお芝居は、オーストラリアの戯曲の上演に長く取り組んでいる、演劇企画集団楽天団のプロデュース公演『ゲアリーズ ハウス』。デボラ・オズワルド作、和田喜夫演出。休憩10分込み2時間15分。

20日が初日で、その10日前くらいだったかしら、出演予定だった蒼田華子さん降板の報せが来た。代役は楽天団の前薗幸子さん。

イタいけれども、話がどんどん展開する、大変おもしろい物語だった。イタさは、特に自分が小さかった頃の家族との生活にいい思い出がない人間にとってはきついくらいかも。

始まってしばらくは、吸引力にとぼしいというか、空回りしているような感じをうけたのだが(言葉に不自然さを感じたり、引きつけるものを感じなかったり)、明樹由佳さんが出てきてからどんどん転がり始めた。吉田テツタさんは大好演。池田ヒトシさんからも、テンション高い人々の中にあって自分を出さない人物像がよく伝わってきた。

以下ネタばれ。

舞台はオーストラリア内陸部のとても退屈な小さな町。登場人物のほとんどが、子供の頃に親から一種の虐待を受けている(ようだ)。とくにゲアリー(吉田)は、ときどき自分の衝動を制御できなくなるほどの傷を負っている。父から相続した土地に、自分の子を妊娠しているスー・アン(前薗)と住む家を自分で建てることで、人生の再スタートを切ろうとしている。

隣人のデイヴ、というより、家の火災により焼死した隣人の息子のデイヴ(池田)はその様子を見ている。そこに、ゲアリーが家を建てている土地の相続権をゲアリーと共に持つ、姉のクリスティン(明樹)が現れる。

吉田さんと明樹さんがちゃんと姉弟に見えるのがすばらしい。テンションの高さが似てる? 明樹さんは、英語圏の女性の持つ一種の骨太さ、というのかしら、自分の意見をちゃんと言うわよ、という感じを出してくれていて私好みだった。

自分を一番重ねることができたのはデイヴ。デイヴも最後は自分の殻を破るのだけど実際は難しいよな、などと。

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