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2008年10月

2008年11月に観たいと思っているもの。

括弧内私的ポイント。「デフォルト」は、ここは観ることにしている、という意味。10月中に初日を迎えるものは既に書いたので略。

  • 劇団青年座 マキノノゾミ三部作『フユヒコ』『赤シャツ』『MOTHER』@紀伊國屋ホール(全部は見れないだろな……『赤シャツ』だけでも押さえたい。)
  • 劇団ジャブジャブサーキット『死立探偵』@ザ・スズナリ(デフォルト)
  • 乞局『邪沈』@笹塚ファクトリー(「タイトル買い」)
  • ウーマンリブ『七人は僕の恋人』@本多劇場(宮藤官九郎作演出、こゆい女優様と、翻弄されるダンシ?)
  • 世田谷パブリックシアター企画制作『友達』@シアタートラム(安部公房作品を岡田利規演出で。ちょっとバクチっぽい。今井朋彦様が出るので何にせよ見る。)
  • 五反田団『すてるたび』@アトリエヘリコプター(デフォルト)
  • 表現・さわやか『美少年オンザラン』@駅前劇場(ばかばかしさが好き。)
  • 青年団『冒険王』@こまばアゴラ劇場(デフォルト)
  • 燐光群『戦争と市民』@ザ・スズナリ(デフォルト。12月になるかも。)

これ以外にも、911真相究明国際会議寿[kotobuki]のライブやMALLET x PITのライブ、反核講座集会にパレード(つーかデモ)君_代不起立映画の試写会など忙しい11月です。

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劇団鹿殺し『電車は血で走る』

観劇日時 2008年10月29日19:30~21:30

劇団鹿殺し、初見(テイストが合わなさそうだったのと、劇団名が怖くて……)。今回もスルーするつもりだったが奇特な人からチケットを譲ってもらって青山円形劇場へ行った。ちらしを読んでいて、ああこれがあの、みんなで一緒に関西から東京に引っ越してきたカンパニーだな、と思い出す。

いろんな面でにぎやかなお芝居。オープニングに続く、トゥーマッチな衣装の男優たちがマイク持って歌うところで、帰りたくなったが(失礼)帰れる状況ではなかったし、とりあえず物珍しく(失礼)感じられたので最後まで見た。物語が見えてくるにつれ、おもしろくなった。トゥーマッチな衣装は、歌舞伎の影響というより新感線の影響かしら? (歌詞が当日パンフに入ってるとこも似ている。)

途中から、ほぼ出ずっぱりのこの人上手だなあと思ったその人が、座長で演出の菜月チョビさんだった(後で確認した)。感受性の強そうな男優さんがいるなあ、と思って見ていた人が作家の丸尾丸一郎さんだった。(トークをパスってしまった。ま、いいか。)

席がほとんど「バックステージ」で、あれこれ、スタッフワークが見えた。装置もそうだったし、衣装やメイクもそうだったんだけど、アイデアをつめこむことにすごく熱心そう(っていうか、言い換えればサービス精神旺盛そう)。そのため暗転が長くなったり、装置が不安定になっていた。もう少し楽そうにできるんじゃないかしら。

にぎやかさっていうかベタベタさが好みではなかったけれど、丸尾さんと菜月さんは覚えておこうっと。みんなで衣装も装置も作りましたって感じは、劇団公演ならではで、そこは譲らないで行ってほしい、みたいな。

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the company 『1945』

観劇日時 2008年10月28日19:30~21:45(休憩15分含む)

芥川龍之介『藪の中』をもとに、ロバート・アラン・アッカーマンさんが書き起こし、演出した作品で、the companyによる世界初演。(手持ちのちらしには脚本に青木豪さんも参加するとあるのだけれど、当日パンフレットによると脚本は全編アッカーマンさんによるもののよう。)

個人を国に、国を個人に反射させながら進む、みごたえ十分な作品だった。難解そうな印象を持っていたが難しくはなかった。ちらしのおもて面の6人を押さえておけばよかった(松浦さんだけ衣装が全然違うけど)。エンタメ性もある。

ギャラが心配になるくらい人が大勢出る。個々の衣装がそれぞれこっている。衣裳さん大変だっただろうな~。

以下自己責任でどうぞ。

いわゆる戦後の米国占領下の「焼け野原」を舞台に、日本および日本人にとっての第二次世界大戦敗戦を現代の視点から描いた作品。混乱したり、威張ったり屈服したりする登場人物が、それぞれ日本や米国のようでおもしろい。

ほんものの在日であるパク・ソヒさんにあの役をあてるのは、日本人だとちょっとできないかもしれない、と感心。中村ゆりさんという女優さんを認識したのは初めてだったが客席の目をよくひきつけて好演。夢の遊眠社にいらした松浦佐知子さんの活躍が個人的にうれしい。山本亨さんは言うことありませんわ。

最後の最後に出てくるアレにはちと退いた。それから、メインのキャストの中で、瀬川亮さんのセリフが、もうちょっとよく聞こえたらな、と思った(2階だったもんで)。ガンバレ。

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ハイバイ『オムニ出す』(常+仏)

観劇日時 2008年10月26日19:00~21:15(?)

ハイバイ『オムニ出す』の「常/仏」バージョンを観劇。場所は、原宿駅からとことこ歩いたところにあるリトルモア地下。

「常」(「いつもの」)は『ヒッキー・カンクーントルネード』、90分。休憩をおいて、「仏」(「フランス」)の『コンビニュまたは謝罪について』、40分くらい。予約してあって2000円だったので、お買い得感を覚えた。席は、長辺側を選んだが、これはかなり正解であった気が。

わたしは両方とも初見。「常」は筋がちゃんとある話。衣装がキッチュ(笑)。「仏」は、筋はあるんだけど、からだの動きに遊びを見出す(見出そうとする?)作品。即興の部分もあるかな? 意味のない遊びを含め、楽しく見た。

以下自己責任でどうぞ。

『ヒッキー・カンクーントルネード』は、主宰で作演出出演の岩井秀人さんの半ば自伝的な作品。10年ひきこもってる兄(岩井さん)と一生懸命兄の相手になる妹(端田新菜さん)、悩む母(平原テツさん)、変な団体から来る人2名(坂口辰平さんと川田希さん)。

わたしは心理学というものが根っからキライだったことを思い出した。集めたデータで分類してそこから個々の人を定義づけるところが。

長男をめぐる妹と母のパワフルなやりとりに、家族の相対的な「若さ」を感じた。母とやりあうことは今のわたしにはない。

その他、坂口さんの演技や、あの衣装でのからみ(笑)を楽しんだ。

『コンビニュまたは謝罪について』はコンビニで間違えられたたばこを交換に行ったところ、店員が謝らないので「ここは謝るべきところだ」とわからせようとする話。

4人の出演者(永井若葉さん、坂口辰平さん、篠田千明さん、師岡広明さん)が立ち位置をどんどん変えながら、雨風になったりお弁当になったりカウンターになったり。意図はよくわからないけど見ていておもしろいからだの動きもたくさんあった気がする。

お話は、個人的には、そのくらいでそこまで怒るなよって気もするんだけどね。商店は、すべての客に必ず売らなければならないわけでもないし、客としては、お金戻してもらったらいいじゃん、と。

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東宝『私生活』(2回目)

観劇日時 2008年10月25日18:00~20:40(休憩込み)

先週に引きつづき、シアタークリエまで、ご贔屓様(内野聖陽さま)主演のノエル・カワード作『私生活』を観に.。イープラス貸切。席はしもてのバルコニー。俳優さんにステージしもての端っこに移動されると、少し見えにくい部分もあったけれど、俳優さんの客席に向かって前から後ろ、後ろから前への動きがよく見えて、とてもいい席でした。ステージに近いし、ゆったりしてるし。

全般的に、先週観た時よりテンポが良かったような気がしました。(先週は、第二幕の「アクション」が演技であることがもっとよく見えたように記憶してます。)

以下自己責任でどうぞ。

例の合言葉は、「ソロモン・アイザックス」ではなく「クリストファー・コロンブス」、略して「クリブス」でした。最初にこの言葉の短縮をアマンダ(寺島しのぶさん)を持ち出す時、内野エリオットがエッチな想像をめぐらしながら言って見せることで、しのいでました。でも「クリブス」では、笑えん。翻訳もののつらいところ。

ピアノの鍵盤まで見えたのでご贔屓様の指の動きをじっくり観察。音のタイミングと指の動きがものすごくシンクロしていることに感心。実際に演奏していたのではないと思うものの(大きな音を出すときも、小さな音を出すときも、筋肉の動きが一緒だったから←細かい)、すごい。

犬になったご贔屓様、猫になった寺島さまともに動作がかわいくて楽しめました。

もう一組のバカカップル、ビクター橋本じゅんさんとシビル中嶋朋子さん、最後のアレを、エリオットとアマンダが消えた瞬間にやってみせて(先週はもう少し間があったと思う)、エンドマークとしてキラキラしてました。

結局自分は、このお話が好きなんだなあ、と。(笑)

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パルコ企画製作『幸せ最高ありがとうマジで!』

観劇日時 2008年10月24日19:00~21:00

本谷有希子作演出・永作博美主演としか自分の中にインプットされていなかったこの公演、ちらしをよく見たら演劇ファン的豪華キャスト(永作さんほか、近藤公園さん、前田亜季さん、吉本菜穂子さん、広岡由里子さん、梶原善さん)。

わたしはいわゆる「いい話」が苦手で、「いい話」とは真逆ともいえるこの作品は、ある意味、観ていて発散できた。童顔なのになぜか(童顔だから?)悪女が似合う永作さん、抜群のキレで役に魂を持たせていると思った。(足ほそー。)時勢をからめて知ったかぶりでこの作品を語ることを控えさせる勢い。他の登場人物も、ホンがいいのか俳優さんがいいのか、たぶんその両方で、それぞれの物語を体現。

装置が、ユーモラス。

以下自己責任でどうぞ。

個人的には、広岡さんが演じている役が一番性根が悪いと感じた(笑)。登場する男性はかわいい部分もあるけど、女性は全員、根性悪いよな~~~。でもあのくらいが現実世界に即しているように思える。

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いいむろなおきマイムカンパニー『from the notebook』

観賞日時 2008年10月23日20:00~21:20

いいむろなおきマイムカンパニーの公演を観るのは、前回のこまばアゴラ劇場公演以来2回目。アゴラの空気がきれいになるような、ロマンチックでユーモラスなマイム。マイムが好きな人ばかりでなく、コンテンポラリーダンスが好きな人にも楽しめる内容。デートにも使える。

以下自己責任でどうぞ。

前回公演で印象に残っている「手ワザ」は相変わらずきれい。「金魚」も前回同様おもしろかった。あと、身近な素材というかものにマイムをからませて遊ぶ動きが楽しい。つなぎ方にもうなった。パフォーマーがばらばらに立ったり座ったり傾いたりする箇所は何がどうなっているのかわからずとてもおもしろかった。

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東宝『私生活』

観劇日時 2008年10月18日18:00~20:40

ご贔屓様主演のノエル・カワード作『私生活』観劇。(原題はPrivate Lives。このprivateって「内緒の」とか「人様に見せられない」って感じじゃないかと思いつつ。)

ご贔屓様@エリオット(内野聖陽さん)をじっくり眺められて満足。寺島しのぶさん(アマンダ役)も大好き。それは別として、パルコが2006年に製作した『プライベート・ライヴズ』(上演台本・飯島早苗、演出・山田和也)のほうが、当社比、おもしろかったなあ、という感想を否めず。今回の演出、ジョン・ケアードさんは、『シアターガイド』11月号掲載の内野×寺島対談によると、男女のせつなさをじっくり見せようとしているらしくて、確かに、パルコ版の『プライベート・ライヴス』よりロマンチックではあったし、そこが見せ場でもある。でもパルコ版はルイーズでまで笑い取って来たからなあ。劇場が青山円形劇場だったので、間近で4人があんなことをしたりこんなことをしたりするのを見れた点も大きかったのだけれど。

以下ネタバレ。

あの合い言葉には、飯島さんが文章書いてたなあと思い出して、探したら、ありました→「ノエル・カワードへのお詫び」。ここに書かれているようにネタがわかったのは稽古が始まってからだったので、飯島さんが原文の意味がわからないままひねり出した「ロイヤルストレートフラッシュ」でパルコ版は上演されたんだったと思います。

今回の『私生活』ではケアードさんはもちろんわかってたんだろうなあ。で直訳になってたと思うんですが、それだと日本語としておもしろみはない。つらいところです(汗)

ご贔屓様は、一部、衣裳が似合っていないような(汗)。寺島さん、きれい。中嶋朋子さんは、実年齢なりの深みがどうしても出てしまって、アマンダより年上に見えるのが惜しいのだけど、最後、橋本じゅんさん@ビクターと一緒においしいところをさらって行くのはさすが。

来週もう一回観るので、それはそれで楽しみ。

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Piper『ベントラー・ベントラー・ベントラー』

観劇日時 2008年10月17日19:00~20:45

Piperの新作、っていうか、あの家族が帰ってきたって感じの『ベントラー・ベントラー・ベントラー』を観劇。製作はよしもと。『スプーキー・ハウス』『ひーはー』に続く作品で、内容はパターン化しているのだけれど、わたしはただ笑いを取りに来るだけのこのシリーズが大好き。今回は席が前のほうのセンターだったので、松尾貴史さんの顔芸や竹下宏太郎さんのしなやかな身のこなしまで楽しめた。

演劇界の代打女王・鈴木蘭々さんは、最初浮き加減に見えたけど、キャラが見えてきてから特に違和感は感じず。(もともとキャスティングされていた平山さんを存じ上げないしなあ。)っていうか、この座組み、他の人はみんな「ホーム」なので、多少浮いてみえてもしかたない気がする。これからどんどんなじんでくることを期待。

山内圭哉さんを初めて観たのはリリパ時代。大胆にして繊細(?)な演技にオーラが強くなったなあ、と。楠見薫さんと平田敦子さんの堂々としたブ_な役作りもステキ。腹筋さんは久しぶりだったような気が。装置に忍者みたいに飛び乗っていた。

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2008年10月に観たいと思っているもの追加。

見えてなかった月末~次月初め分の追加。

  • 横浜未来演劇人シアター主催 野外ダンス公演 ハマのメリー伝説『市電うどん~特盛版~』@「みなとみらいテント劇場」(初演見のがした噂のダンス公演。お楽しみはいろいろあるけど、栗コーダーカルテットの川口義之さんが参加するというのが私的に二重においしい。)追記→予告編動画
  • 岡崎藝術座『リズム三兄妹』@こまばアゴラ劇場(これの上演期間中に二回だけ同じこまばアゴラ劇場で上演する『はやねはやおき朝御飯』の朝9時開演は、「演劇_イフ」も想定外の開演時刻←これがある日はみんな一日で3本見る日にするんだろうな←「みんな」って誰?)
  • その他、田畑智子ひとり芝居『バッタモン』@ザ・スズナリ、も、おもしろそうなニオイがする。tpt『広い世界のほとりに』も気になる。

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劇団山の手事情社『YAMANOTE ROMEO and JULIET』

観劇日時 2008年10月13日18:30~20:55

劇団山の手事情社『YAMANOTE ROMEO and JULIET』を「にしすがも創造舎特設会場」にて。スカスカしてないにしすがもは、初めてだったかも。三部構成の意欲作で、聞いてはいたが衣裳や舞台の作りが細かくてすごい。

ユーモラスにロミジュリを紹介する第一部『抄本 ロミオとジュリエット』、ロミジュリについて妄想をふくらませた第二部『妄想 ロミオとジュリエット』、それからロミジュリをモチーフに「恋愛」を追求した『印象 ロミオとジュリエット』の、三部構成。第三部序盤、同じ調子での進行がやや長い? 少しうとうと。遠出の帰りに劇場に寄った自分の側も寝やすい状況にあったのだが。

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ナイロン100℃『シャープさんフラットさん』(ブラックチーム)

観劇日時 2008年10月10日19:00~21:45

ナイロン100℃15周年記念二本立て公演『シャープさんフラットさん』のブラックチーム観劇。ホワイトチームは観劇済み。この二本はそれぞれ、別作品だった。ブラックチームのほうが、派手な感じがした。ホワイトチームのほうが、時代の空気を強く感じた気がするけれど、ひょっとするとそれは先に見たからであって、今日は自分の中では折り込み済みだったのかもしれない。

ブラックチームは、小池栄子さんが、「美香」として最初から派手に登場するせいか、煙と美香の物語の比重が強かった印象。白組は、それよりも、はしっこの人までよく目立っていた気がする。どこがどうでそういう印象を自分が持ったのかは、あと2回ずつくらい両方みたらわかるかも(汗)。

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ナイロン100℃『シャープさんフラットさん』(ホワイトチーム)

観劇日時 2008年10月5日19:00~21:40

ケラリーノ・サンドロヴィッチ(以下ケラさん)主宰ナイロン100℃の新作。バージョンが2つあって、今日はホワイトチーム(ブラックチームもこれから見る)。ケラさんの半自伝的作品だそうで、このバージョンで「ケラさん」を演じるのは三宅弘城さん。

当社比ちっと静かめ(?)でうとうとしてしまった瞬間があったが、作品のエッセンスはちゃんとつかんだつもり。ケラさんとは年が近いせいか毎回同世代感覚あふれる作品を楽しませてもらっている。今回もその点は同じ。わたしより若い世代の人は、わたしが高度成長期の物語を見るような感覚で「あの頃」の質感を味わっているのかしら。爆発的におもしろいと思ったわけではないが好きか嫌いかと言われれば好き。

以下自己責任でどうぞ。

バブル期のサナトリウムが舞台。青年団の『S高原から』連想。バブル期って他のみんなが自分より幸せそうで(お金持ってそうで、友達いっぱいいそうで、いい仕事してそうでっていうか)、主人公はその空気に乗り切れていないといえばそうなんだけど、入ったサナトリウムはやっぱりバブル(笑)。

わたしが最初に見たナイロンの作品は『下北ビートニクス』で、場所は近鉄小劇場だった(その頃関西在住だった)。次が、1997年の『カラフルメリィでオハヨ』で、これも近鉄小劇場。長くてたるく感じ、寝た覚えあり。その後お客さんが入らないとかで大阪は嫌われてしまったらしいと伝わってきた。(わたしは『カラフルメリィでオハヨ』をもう一回見ていて、その時は父を亡くしていたせいか大感動、ケラさんの作品の中で一番好きな作品になっている。)

自分の笑いが関西人に伝わらないもどかしさを雑誌で読んだ覚えもあり、その頃のケラさんが、舞台の上の「辻煙」と重なった。自分が追求する笑い(?)の理解者、赤坂弥生(松永玲子)と辻煙とのやり取りは秀逸で、階段はずされまくりで笑えないのだがとてもおもしろかった。

いつも「オラオラオラ~~~~」と言っているような印象がある清水宏さん、今調べたら『下北ビートニクス』にも出てたのね(記憶なし)。舞台の絵をサーモグラフィに取ったらそこだけ赤くなるような芝居をされたらどうしようかと思っていたが(失礼)、持ち味出しつつなじんでいて驚いた(失礼すぎ)。最後の『作者を探す六人の登場人物』な場面の変装がとてもはまっていた。

2バージョンに分かれているせいか、ふだんたくさんの場面で見ることのない劇団員のかたがたのセリフがいっぱい聞けて良かった。安澤千草さんがエドは_みに見えたのはわたしだけか?

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世田谷パブリックシアター+ソーホーシアター共同制作『The Diver』

観劇日時 2008年10月3日20:00~21:20

野田秀樹さんの作・演出による、世田谷パブリックシアター現代能楽集IV、The Diver を観劇。英語上演、字幕つき。野田さん以外の3人の俳優さんは、イギリスの俳優さん(たぶん)。

正直、ものすごーくおもしろかったのか、そうでもなかったのか、微妙coldsweats01The Bee の英語版は観ていないだが、今回の作品も英語上演なのでセリフの意味は(字幕で)わかっても言い回しのおもしろさまではわからない。シンプルな舞台がちょっとしたことでどんどん変わっていく様子はおもしろかった。以下自己責任でどうぞ。

『源氏物語』をベースにした作品。向かって左側に「ジャパニーズパーカッション」というか囃子方。演奏しているばかりでなく舞台にちらと参加する様式くずしがナイス。

源氏物語の強力キャラ、六条御息所が出てくると、ある程度展開が読めてしまうので、そこが残念だった。ロンドンの観客はその点もっと楽しめたのかなあ。

「日本日本」した美術に、屋上屋を架してるような、ベタな印象を否めず。「夕顔」 = Evening Faces には観劇中「?」だったのだけど、サイデンスティッカー訳でそうなってるんだと今確認。(わたしはタイラー訳のThe Twilight Beauty のほうが好き。)

とはいえ、キャサリン・ハンターのからだをメディアに、携帯電話で愛を語る現代と和歌で愛を語った源氏の時代を行き来したり、海に潜ったり、自在に時間と場所を行き来する様子は楽しめた。終盤、短い間に世間の「正義(justice)」や「真実(truth)」を批評するところまで持っていってしまうところは見事だと思った。

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