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2008年12月

東京デスロック『その人を知らず』

観劇日時 2008年12月26日19:30~22:30(休憩10分込み)

東京デスロック東京公演休止前最終東京公演『その人を知らず』観劇。故 三好十郎さんの1952年の作品で、主宰の多田淳之介さんがずっとやってみたいと思っていた作品とのこと。三好十郎全作品公共化記念公演(?)。

(非)公式上演時間は2時間40分と聞いていたが、終ったのは22:30だった。休憩までは時計通りだったので、後半が延びたんだろうなあ。しかしめくるめく世界を退屈することなく観ることができた。(話は時間軸にそって展開するので、ひとりの俳優さんがいろんな役で出てくることだけ覚えておけば、あまり芝居を観ない人も楽しめる内容だと感じた。)

観るまで何が出てくるかわからない多田作品なので(要は、1時間ほど誰も口をきかないとか、ありうるわけなので)、フルーツ摂っただけで観劇。(お腹がすいたのと寒い夜だったのとで、終演後のトークはパスった。)序盤、このまま最後まで行ったらどうしようかと思ったが、この楽しい予感(?)は当たらず。

わざと、活字がまんま浮かんでくるようなセリフまわし採用。あんなものやこんなものがいろいろ飛び出してくる。某飛来物がよくコントロールされていた。

第一幕で採用している手法のせいか、青年と牧師兄妹との感情の行き来が終盤やや唐突に感じられた。序盤のつくりかたは、あれはあれでおもしろいんだけど。

最後に、夏目慎也さんに、ほんとうにおつかれさまと言いたい。

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2009年1月に観れたらいいなあと思っているもの。

括弧内私的ポイント。「デフォルト」は「ここは観ることにしている」の意。

  • tpt『ウルリーケ メアリー スチュアート』@ベニサン・ピット(イェリネク作)
  • 野田地図『パイパー』@シアターコクーン(デフォルト)
  • 飛ぶ劇場『有限サーフライダー』@こまばアゴラ劇場(北九州・大阪と、公演の話をずっと聞いてきて、きちんと確認したいというか)
  • サンプル『伝記』@こまばアゴラ劇場(五反田での経験は忘れました)
  • 白石加代子百物語シリーズ第二十六夜『平家物語 壇ノ浦の段』、小泉八雲『耳なし芳一』、芥川龍之介『杜子春』、山本暮鳥『一夜の宿』@グリーンホール相模大野(デフォルト)
  • 高山植物園『天(あま)の空一つに見える』@アトリエ春風舎(高山さなえさん復活)
  • シアタートラム ネクストジェネレーション vol. 1のサスペンデッズ『片手の鳴る音』とtoi presents 4th『四色の色鉛筆があれば』(エビビモも余裕があれば)
  • 自転車キンクリートSTORE『29時』新宿THEATER/TOPS(デフォルト)
  • オリガト・プラスティコ『しとやかな獣(けだもの)』@紀伊國屋ホール(ケラさん演出、浅野和之様出演)
  • 桜美林大学パフォーミングアーツプログラム『トップガールズ』@プルヌスホール(キャリル・チャーチル作品が好き。この作品も以前別のところで観ていてお気に入り。)

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青年団『サンタクロース会議』アダルト編

観劇日時 2008年12月22日20:00~21:00

青年団新作『サンタクロース会議』は、子ども参加型版は観劇枠を作れず、「アダルト編」のみ観劇。12月23日が楽日。

話を聞くに、子ども参加型版のほうが数倍増しでおもしろそう。アダルト編の作品としての立ち位置は微妙で(副産物っぽいっていうか)、なんだかかわいそうな作品である(笑)。R15な毒、ふだんと比べ薄めだし。

ただ、この作品で青年団が新しい方向を模索していることは確か。「アンリアルも生き延びる」宣言(?)。

子どもと関係がない、大人の観客に対しては、何が言いたかったのかなあ。昔の、サンタクロースを信じてた頃を思い出してみましょうよ、なんて、ベタ過ぎるし。

以下自己責任でどうぞ。

派手な包み紙につつまれたプレゼント群には微妙な違和感あり。世間が不況のせい? ここが米国じゃないせいかも。

子どもの頃、うちには煙突が薪で焚く風呂釜用の細いものしかなかったので、「サンタクロースが煙突から」と本に書いてあると、意味がわからなかったことを思い出した。

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カンパニーデラシネラ『ある女の家』

鑑賞日時 2008年12月20日19:30~20:45

活動休止中の「水と油」のメンバー、小野寺修二さんのユニット、カンパニーデラシネラの新作公演。同じく水と油のメンバー、藤田桃子さんも出演。ほかに、わたしはたぶん初めて舞台を見せていただいた、河内大和(こうち・ひろかず)さん、それから、私的目玉、浅野和之様出演。

浅野さんは、夢の遊眠社の団員だった。夢の遊眠社の舞台でまだ脳内に残っている場面やセリフはいくつもある。そのうちの一つに浅野さんの「ロボット振り」というのがあって、今日の公演はもうそればっかだとわかっていた(笑)ので、とても楽しみにしていた。堪能。マイムの公演への出演をこれっきりにしないで、劇団ワンダフルズ同様、二度三度とお願いしたい(笑)。

基本的に浅野さんしか見てなかったのだけど(すいませーん)、河内さんの口の大きさが印象に残った。みんながそろっていったりはずれていったりする「水と油」を髣髴させる振付(?)も楽しかった。ルールがあるようなないような感じで装置にリズミカルに絡むところで、あれだけのことであんなにおもしろいものが作れるんだなあと思ったり、よく見るとみんなものすごくやわらかくからだを動かしていたり。

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イデビアン・クルー・オム『大黒柱 DAIKOKUBASHIRA』

観賞日時 2008年12月19日20:00~21:05(?)

新百合ヶ丘の川崎市アートセンター一周年記念事業 超・振付家シリーズ Vol. 1 井手茂太振付、イデビアン・クルー・オム『大黒柱 DAIKOKUBASHIRA』観賞。ジョシ的に、ダンシばかりのダンスはそれだけで眼福なのだが、あんな「飛び道具」が登場するとは……(汗)。夢に出てきそう。

ゲイの人にもおすすめ。以下自己責任でどうぞ。

登場するダンシの大部分は、ガテン系のお兄さん姿。ガテン系好きのジョシは多い(mixiにもコミュがある)。ガテン系のお兄さんたち(派閥が二つあるみたい)と本社のおじさんとお兄さんがくりひろげるあれやこれやを、図面が描かれたフロアの上でダンスやしぐさで表現。ガテン系のお兄さんに本社のおじさんがリストラを言い渡すイマドキの現実のような展開だったらどうしようと思ったが、それには至らず(ホッ)。かわいい(?)ガテン系のダンシのダンスを楽しく見た。

でもやっぱりポイントはあの飛び道具だろうなあ。反則(笑)。

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KERA・MAP『あれから』

観劇日時 2008年12月14日18:00~21:00(休憩15分含む)

ユニット名も作品名も「本歌取り」な感じがするKERA・MAP『あれから』観劇。チケ代節約のため3階から(B列センター)。

冬至前後の長い夜仕様というかクリスマス仕様の、しっとりめの作品だった。休憩前100分くらいの前半のまったりとした部分でちょっと記憶が飛んでしまってそれを悔いているところ。60分くらいの後半で、まく、まく。上からだったので舞台の各演技スペースの使い方のおもしろさや照明の美しさがよく見えた。一方音がちょっと届きづらい部分があり、やっぱりS席で見たほうがよかったかしらん(もう一回見ようかしらん)と思っているところ。

最後の締めのセリフ、秀逸。山西惇さんがおいしいところをさっとさらう瞬間もおもしろかった。

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キチジョージ・ミュージック・ヘアー Vol. 4

観賞日時 2008年12月6日18:00~20:45(?)

下北沢で行われた vol. 0を除いて、皆勤中のキチジョージ・ミュージック・ヘアーの、vol. 4。

セットリストはバンマスの赤石さんのブログに任せるとして、今回自分にとっては初めての、コングさんのいないミュージック・ヘアー。コハラナミエと小雨部長の行方が気になったけど、今回は今回で楽しめた。のっけから東野ひろあきさん(放送作家でミュージシャン)から、ご贔屓様(さだまさしさん)の『精霊流し』の替え歌がツボにはまった。前回参加されなくてちとさびしかった井之上隆志さん(元カクスコ)がまず歌とギター、最後にドラムスを披露してくれた。音楽助っ人のひとり、パーカッションの藤崎卓也さんの「口(くち)ヴィブラスラップ」にも爆笑。

大谷亮介さんとキムラ緑子さんのコンビ(ドリー&タニー)による、来日歌手設定のアダルトムードの歌も楽しめた(ちなみに『男が女を愛する時』は、わたしはパーシー・スレッジが好きです)。福田転球さんの「ショーケンや桑名正博や上田正樹のものまねをするYAZAWA」は、うけているのかすべっているのかよくわからなかった(笑)。(このライブいつも、誰がこんなに集まって来ているのかわからない客層^^;。)鶴見辰吾さんと杉田かおるさんのネタは古すぎるぞと思ったが次につないでたんですね。

後半は、海援隊の千葉和臣さんを迎えての、「ヴォードヴィル・スペシャル」。東京ヴォードヴィルショーが今度千葉さんの音楽監督で音楽劇をやるらしくその芝居の中の歌や、作・演出の中島淳彦さん(ご出演)の持ち歌。あめくさんの某歌が非常に楽しめた。あと、作曲者千葉さんによる、武田_矢さんほどこゆくない『贈る言葉』を聞いた。

カーテンコール(?)は『また逢う日』まで。先日開催された「千日前ミュージック・ヘアー」(http://jp.youtube.com/watch?v=fQmA1Nf1_tU) の冒頭のようなことは、さすがに起こらなかった(笑)

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青年団『冒険王』

観劇日時 2008年12月6日14:00~15:40

青年団『冒険王』、やっと観劇。以前一度観ていて、二回目。初めて観た時、わたしは正直、ひとりでこんなに遠くまで来ているのに、同じ文化的背景を持つ者同士(?)でやっぱりつるんでいるのが、どうもぬるいというか、ようわからんと思ったのだが、今回、「あれは『そとごもり』(のはしり)である」というヒントを得て、ああなるほどな、と思いつつ観ることができた。きっとああいう旅をしていた人もいるんだろうけど、日本からの旅人がみんなあの場に代表されているわけではない、ということかな。最初に観た時は、登場人物が「バックパッカーの典型」として提示されていると勘違いしてしまい、それに拒否反応を起こしてしまって十分楽しめなかった。今回は距離を置いて眺めることができ、楽しく観ることができた。

装置の上のほうが観たくて、わたしとしては珍しく、アゴラの後ろのほうに席を取った。上はのほうが暑いと聞いたことがあるが、確かにそうだったように。

以下自己責任でどうぞ。

イスタンブールの、長期国外滞留中の日本人ばかりたまっている安宿。みんな訳ありのようだが深い身の上話はしない。イラン革命の話やソ連軍のアフガン侵攻の話も、国境の越えやすさの話に収束する。そんな、日本と折り合いがつけられずにいる人の前に、折り合いをしっかりつけようと決めた人や「日本そのもの」がやってきて、滞留者の心にさざなみを立てる。

1980年頃が舞台。当時の流行の話がなつかしい。アジアで日本人が働きもせずに長くいられるのは円が強いからに外ならないので、日本から距離を置こうとしていても結局日本の経済力に頼っているのさーと言えば元も子もないか(汗)。1980年頃だと、まだ1ドルが200円以上だけど。

日本に住む英語母語者は、日本にいると英会話講師で稼げてしまうので、自分の本当のキャリアを捜せないまま長期滞在することになり、母国に帰ったり、本当にしたいことにシフトしたりなかなかできないらしい、という話を思い出した。(これはこれで、芝居のネタになりそうである。)

インドでヨガを学んだ吉岡役の秋山建一さんがいきなりヘッドスタンドをするので驚いた。

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燐光群『戦争と市民』

観劇日時 2008年12月5日19:00~21:35

燐光群主宰で今回の作・演出の坂手洋二さんのブログに出てきた、「オーバーアクション」の具合は今日はどうかなあと思いつつ劇場へ。

いろんなネタてんこもりのお芝居だった。三本くらいに分けて書いてほしいような気もしたが、さまざまなネタを入れて大きな流れを見せるのが坂手さんの作品の特徴のひとつだし、実際世間はそうなんだし、と思いつつ観劇。

終盤、作品中に撒いた種を全部刈り取るのも坂手作品特徴のひとつだから、と思った(笑)。

中盤全員が出てくる場面が見事だった。そのワクワク感を維持しながら最後まで。ラストシーンは決めすぎ?

以下自己責任でどうぞ。

戦争、地域の地盤沈下と原発、捕鯨に選挙。主人公のヒサコ(渡辺美佐子)が、捕鯨船の上で、「生き方を選択する」勢いが頼もしく、また60年という時間をこえてあの戦争と鯨をつなげる発想がおもしろかった。

言及される問題に対して全部ちゃんと知り、自分の態度を決めるのは大変なこと。わたしはその中の一つでいっぱいいっぱい。ゆえに、グリ_ンピースのサポーターでありながら、反捕鯨の論拠については詳しくない。「鯨のようにかわいい動物を殺すなんて」というような感情的な反捕鯨の物言いはキライだけど。とはいえ、日本では、捕鯨というか反捕鯨って、愛国心を煽る道具にされて気がするというか……捕鯨について、ちゃんと勉強してしようと思いました。(汗)

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劇団扉座『人生のクライマックス』

観劇日時 2008年12月3日19:00~21:00(?)

扉座初見。朝日新聞で当選した招待券にて観劇。善人会議時代を含めて、横内作品は初めてだったかも。岡森さんは、M.O.P.で何度も拝見してるけど。

ウェルメイドエンタメ系なお芝居だった。ちらしにあるとおり、しがない(?)中年男性を中心にした物語。描かれている中年男性のありようが、やや類型的な気がした。(家庭での姿は、他人の夫が家の中でどんな風か知らないので、わからないけど。)でもって、わたしはフリーランスなので、組織人のしがらみや、所属する組織への愛情は、よーわからんというか……。ツボにヒットしないお芝居だった。

物語の展開はリズミカルで俳優さんたちは達者。俳優さんの演技が、さえない中年男性という設定を超えてさえて見える時があった(が、楽しい演技はそれはそれでおもしろいので、何と言っていいのか、微妙)。

ちらしと当日パンフレットが親切すぎる気がした(当社比)。

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