« 2009年4月 | トップページ | 2009年6月 »

2009年5月

二騎の会『一月三日、木村家の人々』

観劇日時 2009年5月31日19:00~20:40(公式)

観劇友と話していて思い出して、こまばアゴラ劇場にて二騎の会『一月三日、木村家の人々』を、えーと、グーを握りながら、観劇。(笑)

ちらしにもあるとおり、熟年離婚された父親がボケた話。ちなみに、わたしは、田舎の、フルタイムで働く跡取り娘の娘。祖母が脳溢血を起こして寝たきりになった時わたしはまだ学生だった。介護サービスなんて制度がなかった頃、母があれこれやりくりしながら祖母の面倒を見ていたのを見て、「就職しても、親にたおれられたら職業生活がそこで終るなぁ」と将来を見越してしまった。その後、祖父と父を、母とチームを組んで見送った。母を見送るのはわたしの人生の最後のミッション。(父よりも母の介護が先になったら、わたし大変だなぁと思っていたことをここで正直に告白。)

わたしはこのお芝居に出てくるようなタイプの認知症の人の面倒を見たことはないが、祖父および父との最後の濃密な日々は自分の人生の宝物であり、来る母の介護(?)に対してもあまりネガティブなイメージはない。上にも下にも男のきょうだいがいるが自分がリーダーシップを取るつもりであり、手は出してもらっても口は出させないつもり。

祖父母が寝ていた時、口を出すだけで行動がともなわなかった母のきょうだいは今でも我が家のネタである。芝居を見ながらそれを思い出して利き手でグーを握ってしまった。

芝居の中に登場する職種、某と某はホスピタリティが大事という点が似ていて、設定がうまいなあと思った。

受付まわりの飾り付けについては、芸がこまかいなあと思ったけど、気がついてる人は少なかったように(笑)。

|

あれが6月に観れたらいいなあと思っているもの。

気がつくと、最近定価で観た芝居がないような……。coldsweats01

括弧内私的ポイント。

  • 二騎の会『一月三日、木村家の人々』@こまばアゴラ劇場(前月忘れてた。実は今日観る……汗)
  • Shizuoka春の芸術祭2009『マルコポーロ』@静岡藝術劇場、『ブラスティッド』@稽古場棟BOXシアター、『ふたりの女』@野外劇場「有度」(ツアーバスにつられて)
  • ハイバイ『リサイクルショップ「KOBITO」』@こまばアゴラ劇場(ハイバイ新作)
  • コクーン歌舞伎現代劇『桜姫』@シアターコクーン(豪華キャスト・長塚脚本・串田演出)
  • ホリプロ『炎の人』@銀河劇場(今井朋彦様出演)
  • 俳優座『nine』@シアターΧ(原発と拉致現場がある北陸の街が舞台、ということで)
  • T Factory『路上1』『路上2』『路上3』@シアター雑遊(川村毅×小林勝也)
  • 太田省吾へのオマージュ『更地』@川崎市アートセンターアルテリオ小劇場(お弟子さんだった阿部初美さんの演出)
  • 本能中枢劇団『シリタガールの旅』@こまばアゴラ劇場(西島明×山田うん)
  • 文学座『結婚』@文学座アトリエ(松田正隆新作)
  • 青年団国際演劇交流プロジェクト2009『鳥の飛ぶ高さ』@シアタートラム(デフォルト)
  • 桃園会「a tide of classics」(『かんしゃく玉』『明日は天気』『葉桜』『音の世界』)ウイングフィールド(岸田國士×深津篤史)
  • タニマチ金魚『誕生!劇団くすみちゃん』@HEP HALL(タニマチ金魚新作)

|

劇団青年座『その受話器はロバの耳』

観劇日時:2009年5月29日19:00~20:40(公式)

土田さんの「次女」、『その受話器はロバの耳』(劇団青年座)を本多劇場にて観劇。「長女」、演劇集団円の『初夜と蓮根』は見られず(涙)。

万年チケ貧につきカンフェティチケにて観劇。

おもしろかった、けど、登場人物の「ダメ度」をもっと出してもらったほうが好き(たぶん、というか確実に、好みの問題だろうけど)。前向き度と同じくらいダメ度がほしいというか。人に対する暖かい目線は、いわゆる新劇の劇団さんからよく感じるもので、それはすばらしいと思うのだけど、ダメ度やドツボ度がキツイほうが私は好きというか。お芝居、八方ふさがりな状況の中で、みんなそうとうイタイ状況においこまれて終ってると思う。でもエンドマークには希望が見える。なぜそんな前向きになれるんだー。(苦笑)

装置、かわいいのに、横のスペースが殺風景で、惜しいなぁと思った。しもての、美しいカーブのあるスペースを隠してしまわないで使ってほしかったなあ。

芝居見終わってからちらしを見ると表の絵がとてもおもしろい。このシニカルさ、ぶっとんだユーモアを舞台にあげてくれぇ。

|

こまつ座+ホリプロ『きらめく星座』

観劇日時:2009年5月23日17:35~21:35(休憩15分込み)

チケ貧(いつもだけど)のためカンフェティ「指定券引換券」で観劇。どんなチケットが出てくるんだろうと思っていたら二階最前列。銀河劇場の二階席は見やすくて好物。音的には少しつらくて、息づかいしかわからないところもあったけど、まあよい。

三公演パンフプレゼントキャンペーンにのっかるべく、『炎の人』と『ブラックバード』の前売券も持参。千円のパンフただでもらえてお得感。(買ってさえあれば、チケットが手元になくても、各配券先に確認の上ゲットできる模様。)

『きらめく星座』は今回が初見だった。人間愛をうたった大変すばらしい作品で満足した。

真珠湾攻撃直前の東京で、レコード店を営む家族の物語。戦争の影のもとで、愛華みれさん明るさがほんわかお月様のようで、つらい内容の場面も落ちついて観られた。前田亜季さんが自分のミッションを背負って女性としてちゃんと変化するところに、当時の女性の強さを感じた。八十田勇一さんに、もう少し、オデオン堂の外の空気を背負ってでてきてもらいたかった気も。

ピアノを弾く後藤浩明さんの位置取りから、どう展開するのか予測するのが、楽しかった(謎)。舞台の上でちゃんと役を演じながら、芝居の文脈の中でちゃんとバンマス(?)になるのがおもしろい。歌は全員いいお声だった。ダンスも楽しく、ナイス。

相島一之さん。場面が進むにつれ、「長い手」がセクシーに見えてきて困った coldsweats01。内面の葛藤が外に出る苦しみがよくつたわってきた。目には見えないけどいきなりからだから出血してそれが止まらない、みたいな。

終演後、三階席からも拍手がたくさん聞こえた。

|

パルコ+大人計画『R2C2 ~サイボーグなのでバンド辞めます!~』

観劇日時 2009年5月22日19:05~21:25

大パルコ入メガロックオペラ『R2C2 ~サイボーグなのでバンド辞めます!~』、パルコ劇場というか渋谷に当て書きされてて、舞台に出てきた場所を通って帰宅。臨場感たっぷり。大阪だとちょっと遠く感じられるかも。渋谷のあの感じは渋谷にしかないから……ま、大阪でやってくれるだけ、いいか(と元関西人な発想)。

ほぼ、宮藤官九郎作演出というだけでチケットを買ってしまって、誰が出ているのかよく確認していなかったので(すいません)、舞台の中央から最初某氏が出てきた時、どなたなのかわかんなかった(すいませんアゲイン)。で、見事にのりそこなったのだが、いつもながらのナンセンスな歌詞やわざとすべらせるギャグ、森山クンのダンス、ハンサムさんがずっとそれなの、な、松田龍平さん、飯野和好さんの絵のモデルかとみまごう片桐はいりさん、皆川さんのお腹に某さんの_体美(?)、生演奏(楽器の演奏を見るのが好きなもんで)などなどがらせん状に積み重なって最後はお腹いっぱいに。ドラム叩いてる三宅さんがなにげにかっこいい。

バカ芝居を見に来たつもりだったのだが、ついつい、ピースなライブイベントでよく見かける言葉、「すべての武器を楽器に」連想。ロックへの、ロック魂へのオマージュ。(書いてる本人ロックが何かわかってませんが。)キヨシローさんへのオマージュにも見えた。

(某レストランのホムペを見たら、小道具に使われていたブツそっくりのものが出てきても一回笑えた。入ったことないので行ってみようかな~~~。リアル店舗をどこで見たんだったか覚えてませんが。)

|

サンプル『通過』

観劇日時 2009年5月16日14:30~16:10

三鷹市芸術文化センターの「星のホール」にて松井周さん主宰サンプル『通過』観劇。再演だけど初演は見ていなくて初見。いつもどおりの、わたしにとっては小気味よい露悪コメディー(?)。カップルで見るのは個人的にはあまり(以下略)。あ、マンネリ化してるカップルなら(以下自粛)

劇場への電話でチケットを予約した時、ウェブサイトの座席表を見て、これ(どれ?)はなんなんだろうと思っていたのだが、いつも以上に臨場感が味わえる美術だった。わたしたちは同じ穴のむじな、仲良く一緒に堕ちていきましょう、と言われた感じ。

|

ナイロン100℃『神様とその他の変種』

観劇日時 2009年5月15日19:00?~22:00(休憩10分込み)

ナイロン100℃の新作『神様とその他の変種』。3時間の作品。家族にああいう人がいたら困るなあと思える人々の物語(?)。いつも以上に舞台の上で直接には何も起こらなかった気がする。こちらの予想をことごとく裏切りつつ、「まじめ」を「おバカ」に吸収しながら展開。調子はゆるいのに目が離せない作品だった。

大倉孝二さんだけ最初からハイテンションなのだが、その他の人は一見普通の人(「神様」除く)。それでもほとんどの人物がテンションを上下させる中で、峯村リエさんだけは終始一定のテンション。それでちゃんと存在感を出しているのはすごいのかも。山内圭哉さんのはまりかたにも感心。最初からキャラが決まっているような作品で拝見することが多いので、今回のようなマジメとおバカの境目のような役は新鮮だった。登場しているだけで舞台を絶対まじめな方向に行かせない安定感だった。

みのすけさんは、ふだんはもっと背が高いと思う。あたしとあまり年齢変わらないはずなのに、とこの点にも感心した。

|

福田転球×平田敦子÷土田英生『戸惑い男、待ち女』

観劇日時 2009年5月1日19:05~20:15

カンフェティの割引切符「指定席引換券」にて観劇。D列だった。主催・製作はよしもとクリエイティブエージェンシー。みんな声が大きい。グッズ販売ではやや(中略)だけど、客入れにはよい。ひとりひとりに「段差があります」と声をかけ、しもての席に行きにくい駅前劇場で、誰かが列と列の間に入るたび、すでに座っている人に足元をあけてくれと頼んでくれる。

本作は、この春の「土田三姉妹」の「三女」。本作は演出も土田さん。MONO以外による土田作品で、「MONOだったらどうだったかなあ」と思わなかったのは初めて。福田転球さんも平田敦子さんも、戯曲に描かれた登場人物をものともしていないってことかしら。そのつもりで書いたのではないのだろうが目下の情勢とかぶるところがあり、少しヒヤリとした。結末は、わたしはもっといやな気分にさせられる感じの終わりかたのほうが好きだけど、大多数の人にとってはこのくらいのほうが好ましく感じられるのだろうな。キレがゆるいように感じられはしたが。

あまり動かない平田さんのまわりを、身軽な転球さんが動きまわる感じで展開。状況はダークだけど、二人の会話はギャグ。

見ている間はそうでもなかったのだけど、平田さんと同じカテゴリーに入るジョシとして、ちょっと引いている。その辺は、気になる人と気にならない人がいるだろう。

以下ネタばれ感想。

平田敦子さん、デ_で_スという設定。転球さん演じる男がその点に触れる。女は最後は(ま、特殊な状況ということもあって)許すのだけど、あたしだったら最後まで「フン」って感じかも(←冷たい)

|

« 2009年4月 | トップページ | 2009年6月 »