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2009年6月

桃園会「a tide of classics」Bプログラム(岸田國士『明日は天気』『かんしゃく玉』『葉桜』)

観劇日時 2009年6月28日(日)19:00~20:40(公式)

桃園会「a tide of classics」、二回目(Bプログラム)の観劇。まあ、こうしないと全部観られないのでcoldsweats01。会場は同じウイングフィールド

1本目は『明日は天気』。観ながら、はたして自分は10:10の関西空港発の飛行機にほんとに間に合うのか気になり、芝居観ながら時間を算段。集中力を失った。この作品を観るのは一回勝負なのに、ダメじゃん>自分。

神経質な夫とのんびり系の妻が避暑に来た茅ヶ崎で毎日雨に降られる話。勤め人(夫)の不自由さと表裏一体の自負や、妻の小さな見栄など、現代的な作品。

最後は、妻がふと感じた「悲しい」という気持ちを心のフレームに留めたのかな。いかんせんこちらの集中力がなかったので、トホホ。

『かんしゃく玉』

2回目。飛行機に遅れたら遅れたで手を打とう、と気持ちを落ちつかせて観劇。昼の回より客席からの笑いが多かった。長谷川さんと紀伊川さんの二人組のところですでに笑いが起き、橋本さんが目をショボショボさせる場面でもみんな笑っていた。どこがどう違ったのかはよくわからない。

『葉桜』

2回目。これは、こちらのほうがよかったと思った。娘の気持ちを最初からわかっていて見ると、その表情からいろんなことが読みとれて、味わい深かった。

終演後、特急をキャッチして無事飛行機に間に合った。

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桃園会「a tide of classics」Aプログラム(岸田國士『かんしゃく玉』『音の世界』『葉桜』)

観劇日時 2009年6月28日(日)15:00~16:30(?)

桃園会が「a tide of classics」と銘打って岸田國土作品を上演する企画、2年ぶり2回目。大阪はミナミのウイングフィールドにて。今回は『かんしゃく玉』『明日は天気』『葉桜』『音の世界』を作り、各回そのうちの3本を上演する。二回目以降はチケット提示で入場料半額。

この劇団を観ることはわたしにとって一種のライフワークと化している。入団した時から存じ上げている俳優さんが多く、配役表を見なくてもどなたがどなたとわかる。いきおい細かいところに目が行きがち。ご容赦。

まず見た日曜の昼の回(Aプログラム)は、『かんしゃく玉』『音の世界』『葉桜』。演出はおなじみ深津篤史さん。一番印象に残ったのは俳優さんがセリフを言う時の息づかい、セリフまわし、かな。昔の山の手の言葉を生できいたことはないけれど、関西弁とも、今の東京の言葉とも違う言葉遣いが印象深かった。

作品と作品の間のつなぎをちゃんと作ってあって(単に暗転してそでから黒子が出てきて装置を動かすのではない)、こういうところが好き。

以下、各作品の感想。

『かんしゃく玉』

橋本健司さんの成長ぶりに目をひきつけられた。かんしゃく玉を投げる時の腕の回転角がよかった。橋本さんのおめめパチパチの場面では、ここは笑うところなのかどうなのか、迷った(汗)。長谷川一馬さんの直毛がすごい(笑)

フラストレーションを晴らすのにも限界があるという皮肉なのかしら、と深読み。

『音の世界』

川井直美さんがいい女の役(めずらしいんだけど、雰囲気があって似合っていた。二の線も充分行けるね~~~) 音だけでの即時コミュニケーションを可能にした文明の利器の存在の意味を浮き出させた、都会的で皮肉な作品。本筋はおもしろかったけど、京都のお店の場面をもっと生かしてほしかった。

『葉桜』

はたもとようこさんの代表作の一つになるだろうなあって作品。山本まつ理さんが最初に「うっ」と来る時のスピードと背中の角度もよかった。

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タニマチ金魚『誕生! 劇団くすみちゃん』

観劇日時2009年6月27日(土)14:00~16:00くらい

朝からぷらっとこだまで大阪に移動。梅田のHEPホールにて、牧野エミさん・楠見薫さん・中道裕子さんのユニット、タニマチ金魚の『誕生! 劇団くすみちゃん』観劇。

劇団サイト PCはhttp://www.fiberbit.net/user/tani-kingyo/、携帯はhttp://www.fiberbit.net/user/tani-kingyo/

ふだん吉本新喜劇を観ないので、最初わかっていなかったのだが、よしもとの人が二人出ている、小劇場×よしもとのコラボレーション。そうと知らなかったのがよかったのか、芝居をみんなで作ったという方法がよかったのか、あるいは客席がよしもとの人が出てくるとそれだけで爆笑というふうではなかったのがよかったのか、「よしもと」を特に意識することなく、楽しく笑いながら観劇。

基本、コント集。コント本体もよく練られていて(たとえば「そうなんや1O9ってそういうイメージなんや~」と半分東京な者として味わい深かったhappy01)、コントとコントのつながり(時間軸とか人間関係とか)もきれいにオチていて、かつタニマチ金魚の三人がめっちゃジョシだったりめっちゃジョシ捨ててたりで楽しめた。このお三方、過去にそれぞれ劇団に所属していた時から見知っているけれど、同世代として、ますます美しくかつおもしろくなっていくのが頼もしかった。

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ホリプロ『炎の人』

観劇日時 2009年6月26日18:35~21:45(?) 休憩15分込み

銀河劇場にて、ホリプロ『炎の人』観劇。例によってチケ貧のためカンフェティの当日引き換えチケにて。2階の2列目だった。正直、この作品は、定価出してもう少し前で観てもよかったかなあという気がする。特に第二幕は戯曲と演出と市村正親さんの演技が絶妙な効果を作り出していて、カーテンコールで思わずスタンディングオベーションしてしまった。

お目当ての今井朋彦さん、めずらしく(笑)いい人の役。市村ヴィンセントと今井テオのハグだけで涙が(汗)

それでもなお注文をつけるなら、益岡ゴーガンにもうすこしやさぐれた感じがほしい気がした。ゴーガンのあのあとも人生もアレなので。似たもの同士だから親友なんじゃないっけ?

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青年団国際演劇交流プロジェクト2009 日仏交流企画『鳥の飛ぶ高さ』

観劇日時 2009年6月22日19:00(公式)~21:25

うーん、生煮え感否めず。ふだんのほうが好きだ。新しいことに挑む姿勢、とりわけ二つの言語を舞台に載せるなんていうややこしいことに挑む姿勢はすばらしいと思う。でも違うことをやるならやるで同じレベルのものを見せてくれないと、満足できない。

青年団国際演劇交流プロジェクト2009 日仏交流企画『鳥の飛ぶ高さ』は、フランス演劇界の重鎮(らしい)ミシェル・ヴィナヴェールさんの原作を、平田オリザさんが翻案し、フランスのアルノー・ムニエさんが演出した作品。演出には平田さんも協力しているとのこと。

ちらしにあるが、日本の中小企業にフランスの会社が仕掛ける買収の顛末を描くお芝居。オーバーアクションで笑いを取る青年団の俳優さんたち(および文学座の俳優さん一名)が、珍しい。一方、フランスの俳優さんたちはみんな、大声をあげずにふつうにセリフを言っている(笑)。そのせいかなのかどうなのか、座組みとしての一体感がまだない感じ。

舞台はテンポよく進み、一種の大団円を迎えて終る。青年団なので、もう少し深みがほしいと思った。会社を舞台にした悲喜劇を板の上にあげようとしたわけではないと思うし。

以下ネタバレ

あのフランスの会社のふるまいは米国の会社みたいだなあと思っていたら原作はフランスの会社が米国の会社に買収をしかけられる話だそうで、納得。フランスの会社がアメリカの会社っぽくふるまったとしても、「グローバリゼーション」の世の中、不思議はない。ツチ族の青年が民族虐殺にあった時の経験から作り上げたインテリアを評価され市場価値を得るくだりに、何でも商品にしたがる風潮を見た。

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唐十郎作宮城聰演出『ふたりの女』(Shizuoka春の芸術祭2009ハシゴバスツアーその3)

観劇日時 2009年6月20日 20:00~21:28

徒歩で野外劇場「有度」に移動。受付付近で「葵上茶会」が開催されていて、お茶をいただく。ここも、開演10分前に整理番号順に並んで入場する方式。大きな劇場で当日券も出ていた。たまたま選んだ席は、あとでわかったことだが、唐さんの真後ろだった。

入場すると、予想していたが、装置の後ろは緑。ク・ナウカがしばしば使った東京国立博物館の日本庭園連想。しかしここには舞台照明以外の光はない。すばらしい場所。

『ふたりの女 ~唐版・葵上~』はタイトルが示すとおり『源氏物語』を素材として用いた作品。唐作品を観るのは久しぶりだった。観ながら、夢の遊眠社の作品の破天荒さを思い出した。『ふたりの女』のほうがもちろん先なので、小劇場(わたしの観劇歴はここから始まっている)がアングラから影響を受けていることをこの目で納得。

「今この作品をやる意味は何だろう」などと考えそうになったけど(直前観た『ブラスティッド』のせいか?)、途中から、舞台の美しさや俳優の動きのおもしろさ、音の展開、劇世界のつながり(?)を楽しめばよいのだ、とリラックスして楽しむことができた。

あの床は、俳優泣かせではないのかしらん。なぜあんなめんどうなことをやらせているのだろうとずっと思っていたが、さいごになって、砂浜と波が見えた。


21:38に東京に戻るツアーバスが出発します、とのアナウンス。いそいでロータリーへ。いつもそうなのかどうかはわからないが、一台は渋谷に、一台は品川に行くとのこと。往路で帰りのバスは渋谷に寄るとは聞いていたが、バスを分けるとは初めて聞いた情報だった。渋谷行きに乗れてよかった。帰りは車の動きがスムーズだった(途中足柄サービスエリアで休憩)。予定どおり12時に渋谷についた。終電に間に合いタクシーを使うことなく無事帰宅。

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サラ・ケイン作『ブラスティッド』(Shizuoka春の芸術祭2009ハシゴバスツアーその2)

Shizukoka2 観劇日時 2009年6月20日17:30~19:35(公式)

静岡芸術劇場内のカフェでお茶を飲んだあと、行きのバスで配られた行程表にしたがい、東静岡駅のバスターミナルへ。移動は路線バス(と書いておいてほしかった……なぜなら早く行って緑の中でほっこりするのも悪くなかったと思うから)。バス代250円。

舞台芸術山、じゃない、舞台芸術公園は初めて。すでに行ったことのある友人が一種の覚悟を持って食べる物を調達していた理由がわかった。公園の中はコンビニどころか自動販売機もない。ここといい、利賀といい、鈴木忠志さんの腕力はすごいなー、と感心。

緑の中(茶畑含む←公園の収入源?)、稽古場棟「BOXシアター」へ(写真はこの劇場の前)。自由席。ロビーを開演30分前に開放し、開演10分前に整理番号順に並んで入場する方式。

「刺激の強い表現がありますので若年者の観劇はおすすめしません」とパンフレットに注意書きのあるサラ・ケイン作『ブラスティッド』、わたしは初見。総じて「観たもの勝ち」の作品だった。「911」の前に観たかったなあという考えは未だ頭の中から消えないけど。この作品に描かれている暴力より、911と、それ以降の現実のほうがむごたらしい。そのため、芝居の中で起こるいろいろな暴力に既視感を覚えた。

とはいえ、俗世間から隔てられた場所にある、密室と化している劇場で2時間ものあいだ人がもがき続ける姿や建物がきしむ様子を見続けるのは特別な経験だった。装置の変化がすごい。劇場で何日もあれこれ試せる環境でないと、ああいうことをやるのは難しいのではないかと思った。

出ずっぱりの大高浩一さんの肉体が美しかった。

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台原偶戯団『マルコ・ポーロ』(Shizuoka春の芸術祭2009ハシゴバスツアーその1)

Shizuoka1 2009年6月20日(土)、(財)静岡県舞台芸術センター(SPAC)が用意してくれた、Shizuoka春の芸術祭の同日三演目を通しで観る人のための東京(品川)-東静岡無料バスを利用して、朝から静岡へ(劇場によりキャパが違うので、演目によりキャンセル待ちだった人も乗車していた模様)。SPACの人が添乗。親切なタイムテーブルをくれた(が、人とバスの動きを別に書いておいてくれると、わかりやすいぞ)。

現地で食事を取るひまがないと予測されるので、休憩場所の足柄サービスエリアで昼食夕食を買いこんでおくように言われる(が、この足柄サービスエリアにはめぼしいものはないので、品川で調達したほうが無難)。

道路がこんでいて、10時出発で13時につくはずが、開演14:00ぎりぎり。

台原偶戯団(台湾)『マルコ・ポーロ ~東方見聞録のヒミツ』(音楽人形劇)

観劇日時:2009年6月20日14:00~14:55(?)+トークが15:20(公式)まで

会場は静岡芸術劇場。わたしの席は二列目しもてがわ。中央に昔のかみしばいのおじさんが持っていたような枠が備えつけられ、両脇にモニター。(始まってわかったが、字幕用だった。かみてが日本語、しもてが英語。)

枠の中で、掌に入る人形を使って、イタリアのポーロ兄弟(マッテオとマルコ)がフビライ・ハンの宮廷を舞台にくりひろげる恋とスリルの物語(?)。セリフは、台湾語とイタリア語。

人形の動きや衣装を楽しく、ときに目を見張りながら観た。(終演後のトークで、人形遣いの修行は人の動きを観察することだという話が出ていたけれど、人形劇のおもしろさは人形が人の動きの限界をやすやすと超えられることだと思っている。)しもてから、かみてにある日本語モニタを観るのに疲れて、最後のほう少し意識がとんだ。

ともあれ一番気になったのは、「うしろのほうの席の人は人形が見えたのかしら?」ということ。(余計なお世話?)

トークは、人形遣いのお兄さん(頼世安さんだと思います)、演出のロビン・ラウゼンダールさん(オランダ出身)、それからSPAC芸術総監督の宮城聰さん。ラウゼンダールさんは中国語を話すので通訳者は日本語と中国語間の人がひとり(中国語を話すオランダの人を初めて見た)。

今回の作品の表現様式は、伝統的な台湾の人形劇(「布袋戯」と呼ぶらしい)を発展させたもので、その変化は、80年くらい前に始まったものとのこと。頼さんが見せてくれた人形を動かず技術(てのひらで人形を前後一回転させ人物がくるっとまわる様子に見せてくれたり、若い女の人の動きや年老いた人の動きを実演してくれたり)を興味深く見た。手の上に乗ると人形は一瞬にして生命を持つのに、置かれたとたんに静物になるのが興味深かった。

写真は、芸術劇場にたくさんあった、宮城さんが書いた「帰りなんいざ古典へ! 世界まさに荒れなんとす!」の幟。舞台芸術公園への道路にもたくさん。

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太田省吾へのオマージュ『更地』(阿部初美演出)

観劇日時 2009年6月19日19:30~20:45(+トークが21:40頃まで)

川崎市アートセンターの「太田省吾へのオマージュ」という企画の一本目、太田さんの弟子だった阿部初美さんの演出で『更地』を観劇(招待券にて)。太田省吾さんの作品は、平田オリザさんの構成・演出による『新版・小町風伝』以来かな、ひょっとして。実質、太田作品初見と言ってよいかも。

演出の阿部さんとは別口で知り合い。「こんなすごい人やったんかー」というのが正直な気持ち。これから敬語使うかも(汗)。阿部さんの作品を観るのは4回目なのだが今回が一番力強かった。

美術がなんだかすごいので(元ダムタイプの小山田徹さん)、全体を俯瞰できる席に座った。作品は、ミニマリストな感じ。登場する女と男が舞台でくりひろげる展開を、言葉で意味をつけて語ることはできるけど、それよりも、言葉にならない気持ちの波や、鼓動、脳波の振幅の変化を舞台に乗せた印象。美術の美しさに牽引され、それで最後まで持っていく。

トークは、阿部さんと小山田さん。それぞれ、自分が何を感じるか、どう思うか、という点を大事に、興味深い話をきかせてくれた。

小山田さんは今、洞窟探検にこっており、美術家として、洞窟から何らかの発想を得ているようす。(とにかく、吊るのが楽しかったそうです。)

阿部さんは、太田省吾さんの弟子として、初演がとても強く印象に残っており、初演のイメージが頭に蘇って苦労したとのこと。演劇は、だんだん少なくなっている、みんなで一緒に経験することを提供できるメディアなので、作りこみ過ぎず、ライブ感を大事にしたいと言っていた(リスクはあるが、成功した時のリターンも大きい、と)。

美術ネタバレ

大量生産された雑貨を81点、上から吊っている。開演前は、暗い(見えない)床の上で雑貨がくるくるまわっている。お芝居が始まってやっと高さがわかる。始まってからしばらくして「アレ?」。

ひとつにまとめて裏でひとりが操っているとのこと(おつかれさまです)。

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劇団俳優座『nine』

観劇日時 2009年6月17日18:30~21:07(休憩15分込み)

久しぶりの両国。正直、夜の回が平日の一部にのみ設定されていて、かつ夜の回がどれも18:30開演だと、昼間労働している人間は前売り券を買うのが難しい。よって(?)、DMを片手に当日電話して観劇。席は3列目センターブロックだった。

『nine』の舞台は、原発がある、日本海に面した地域の、コミュニティラジオ局。原発の存在が地域の人々に与えている影響については直には何度も聞いたことがあるが演劇で見たのは初めて。他にもあれこれ日本のタブーに触れる、骨太な作品。後半になって、テンションがぐっと高くなる部分で、ややおいてけぼり感を感じた。「何かあるぞ」という符丁が感じがほしかった気がした。

以下自己責任でどうぞ。

舞台の背景を見るに、あきらかに若狭湾(別名「原発銀座」)にある、コミュニティラジオ局が舞台。時期的にドンピシャな向かいの半島の北の国の動向、飛んでくるブツと丸腰の原発、半島と若狭湾を行き来する船や在日の人々、911のトラウマなど、今の日本の政治およびマスコミのタブーを連発する力作。

剛の姉の心情吐露と、「クマさん」の狂気(?)がやや唐突に感じられた。在日の生徒が学校であんなにあからさまな侮辱を受けるのは想像しにくい(がわたしが無知なだけかも)。「クマさん」の狂気については、日本の問題としての「911」をもう少し深く提示してほしい気がした。

原発の地元では原発の批判がしにくかったり、原発内部が社会の比較的めぐまれない階層の人々の職場になったいたりする点はふだん耳にすることと同じで、原発が地元にあるということについて考えたいと改めて感じた。

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ハイバイ『リサイクルショップ「KOBITO」』

観劇日時:2009年6月7日19:00(公式)~20:45

よく晴れた日曜日、昼の間は江ノ島まで「地球を愛そう」的イベントに参加していていて、夜東京まで戻ってきてハイバイ『リサイクルショップ「KOBITO」』観劇。

食い合わせ、悪すぎたcoldsweats01。最もポジティブになれる魔法をかけられた上から最もネガティブになれる魔法にかかりに行った感じ(芝居をけなしているのではないっす)。

初盤、舞台に向かってパンチを発してしまいそうになった(おもしろくないというのとは別)。品川さんが登場している間は舞台がなじみのある風景になって、落ちついて笑えた。その後は、廃棄処理の運命にある元売り物(舞台はリサイクルショップなんだから、一応簿価のある商品なんだろうな)たち(?)が、自分たちの歩みを、プレゼンテーション。識別番号もバーコードもないので役回りぐちゃぐちゃ。

事実上のゴミたちの歩みに、少し共感。「社会のゴミ」を笑いものにもせず、観客に同情させようともせず、かといって今後のカイゼンをにおわせることもない匙かげんが、すぐれているのかそうでもないのかわからないけれど、江ノ島でふくらんだポジティブエナジーチャージをいっぺんに負圧にしてくれたことは、確か。

小熊ヒデジさんにへたな芝居させてるのがおもしろかった。あれがほんとのヘタウマ? (古い)

お腹がすいていたのと疲れを感じていたため、トークゲストを知らずに終演後すぐ退散。ケラさんだったんですね。wobbly

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北九州芸術劇場プロデュース『江戸の青空』

観劇日時:2009年6月5日19:00(公式)~21:25(演出内カーテンコール1回と想定外と思われるカーテンコール1回)

気になっていた作品ではあったが迷っていたら、招待が当たったのでよろこんで観劇。東京落語を組み合わせた作品(らしい)。脚本は千葉雅子さん(原案は千葉さんに加えて東野ひろあきさん、松尾貴史さん、G2さん)、演出は、G2さん。

G2さんは、わたしのとっては大王作品の演出は(中略)MOTHERの演出は好きだった演出家さん(「ベーシストG2」は文句なしに好きである)。

マッタリした作品で、途中で意識が飛んだが、しっかり目が覚めた後半は楽しめた(途中からでも筋はわかる)。舞台の中央で、俳優さんたちが、ずっとちょこまかちょこまか「クスッ」とさせることをやり続けてる感じ。舞台全体を見るより、個々の人物を見て楽しむ作品だと思った……というか、江戸時代の町人たち、髪型がみんな同じなので、遠いと判別しにくい(汗)。

枡席でお菓子食べたりお酒呑んだりしながら、足を伸ばして見たい気がする作品。マッタリとしたリズムがからだに合う人におすすめ。製作意図と演出はマッチしていたと思う。ただ、北九州芸術劇場で作られた作品なら、やっぱり九州にどこかつながりのある作品が見たいと思うのは、欲張りかしら。

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