« 2009年6月 | トップページ | 2009年8月 »

2009年7月

あれが8月に観れたらいいな、と思っているもの。

7月分は結局書けなかった……。8月も、二回も遠出があってくるしい。努力目標。行けなかったらごめんね。括弧内私的ポイント。

  • 劇団M.O.P.『リボルバー』@紀伊國屋ホール(あと2回)
  • こまつ座『兄おとうと』@紀伊國屋サザンシアター(お約束のクオリティ)
  • 劇団、本谷有希子『来来来来来』@本多劇場(いまいっそうのドロドロに惹かれ)
  • ジェイクリップ『六月燈の三姉妹』@赤坂RED/TEATER(井之上隆志様)
  • シス・カンパニー『怪談 牡丹燈籠』@シアターコクーン(コクーンシート取れまして)
  • 演劇集団円『ぼくらは生れ変わった木の葉のように』@ステージ円(阿部初美さんの円での久々演出)
  • 木山事務所『出番を待ちながら』@俳優座劇場(コレいいですよ)
  • CAT『フロッグとトード』@サンシャイン劇場(未見。いつもちらしに惹かれている)
  • Team申『狭き門より入れ』@PARCO劇場(浅野和之様+佐々木蔵之介様)
  • 非戦を選ぶ演劇人の会『遠くの戦争~日本のお母さん~』@スペース・ゼロ(ミニコミ紙に感想を寄稿することになっている)
  • 青年団若手自主企画『昏睡』@アトリエ春風舎(神里雄大シェフで山内健司さんと兵藤久美さん)
  • サインアートプロジェクト.アジアン『ヴァギナ モノローグス』@俳優座劇場(おすすめのジョシバナ、手話と朗読)
  • 東京芸術劇場『ザ・ダイバー』@東京芸術劇場小ホール1(あの小ホールがどんな空間になるんだろ?)
  • イデビアン・クルー『挑発スタア』@にしすがも創造舎(井手様)

それから、8月23日、池袋でのコンドルズ盆踊り(?)に参加できたら、と思っています。

|

燐光群『現代能楽集 イプセン』

観劇日時 2009年7月25日(土)19:00~21:35(休憩なし)

Geigeki4午後、炎天下にパレード(デモ)をやってから、相変わらず野田秀樹祭り状態の東京芸術劇場へ。燐光群『現代能楽集 イプセン』初日を、地下の小ホール1で観劇。席は後ろを高くし段差をかなりつけてあって見やすかったが後ろののぼる階段は一段が高く、ひざの悪い人にはつらそう。

イプセン作品を「本歌取り」したものだということは想像していたので、当日パンフにはさみこまれていた、取り上げられている4本のイプセン作品のあらすじに目を通した。『人形の家』と『野鴨』は実際に観たことがある。

上記二作品のほか、『ブラン』と『ヘッダ・ガブラー』をとりあげたオムニバス。制限をもうけた広さの舞台で進行する、静かめのお芝居で、充分な睡眠を取った上にコーヒーを流しこんで観たほうがよい(少々意識が飛んだ←正直に告白)が、中身は芳醇で、客演二人(紺野美沙子さんと馬渕英俚可さん)の見目もうるわしく、上質な純文学の味わい。

この劇団には一時滑舌の不安定さを感じることがあったけど、今回は初日から不安定と思えるほどの「かみ」は感じず。

『鵺』での田中裕子さん、この作品での紺野美沙子さんと、テレビでよく顔を存じ上げているスタァ女優さんを続けて拝見した。お二人とも、テレビのイメージははかなげながら、実物は、この道何十年の存在感。紺野さんの顔の小ささに驚いた。

|

ホリプロ『ブラックバード』

観劇日時 2009年7月24日 19:00~21:00

ホリプロ企画制作主催『ブラックバード』、内野聖陽さんのファンのため見ることにしたがチケ貧のため3階から見た……のは、大きな間違いだった。

再演があるならシアタートラムサイズ以下の劇場でお願いします。

寝てしまったのは不可抗力。あんなに静かで、装置が動かない会話劇なんだもん。赤坂ACTシアターのオープニング作品『かもめ』を安い席で見た時を連想。あの時よりはセリフが聞こえたけど。

広報はスキャンダラスなお芝居という印象を植え付けようとしていた感じだったけど、お芝居自体は心理サスペンス(たぶん)。その辺のずれも気になる。

前のほうだったら内野さんだけ見て満足できたと思うけど……伊藤歩さんは、足がきれいな女優さんという印象。もう少しドロッとした感じがほしい。ああいう役は占部房子さんが似合うだろうなあ。

|

横浜未来演劇人シアター『モダン太陽傳 ~汁屋餡掛~』

観劇日時 2009年7月20日17:00(公式)~19:05

この日の二本目。初めて横浜にぎわい座という場所に行き、横浜未来演劇人シアター 開港150周年記念公演その1『モダン太陽傳 ~汁屋餡掛(しるやのあんかけ)~』観劇。北村想さんの作品で、演出は島崎諭さんと浜田貴也さん。

前のほうから。装置が二階建てだったので、ひとりリクライニングで観ていたら、コーヒーの効果が切れ、途中うとうと(スイマセン)。昼間の鵺にエネルギーすいとられてました。

俳優さんが大勢出てくる、アクションあり、ダンスあり、落語あり(笑)の、横浜開港150周年をモチーフにした大活劇。途中意識がとんでも話がわかる、何も考えなくていいお芝居だった(ほめてます)。観た後の気分がさわやかだった。

男子のふんどし姿が(以下自粛)。主演の吉村公佑さんがかっこよかった。

|

新国立劇場主催『現代能楽集 鵺』

観劇日時 2009年7月20日13:00~15:05(公式)

初台の新国立劇場小劇場で、坂手洋二作現代能楽集 鵺』観劇。演出は鵜山仁さん。楽日。

坂手さんの劇世界を、いつも(燐光群)と違う俳優さんたちで、堪能。作品の持つイマジネーションの豊かさが充分に生かされていた。装置というか仕掛けが派手過ぎな気もしたが、その分エンタメ性が増していたということにもなるのかも。最初の源頼政を軸にした幕の〆がよすぎて、まだまだ続きがあるのにはたして一つの作品になるのだろうかと心配になったが、ぎりぎりセーフという感じ。ああ、キメラの話だったんだとひとり納得。

上記、第一場(?)の〆で、坂東三津五郎さんが派手な照明を浴びながら踊る。これを見れただけでよかった、という気分。しかし実はお芝居はそこからがまだ佳境。この場面はよかったけど、最後の、みんなでキメラを作る場面の印象が当社比で薄くなったのが惜しい感じ。あと、飛行機と龍の車は、ないほうが俳優さんに集中できたんじゃないかな、と。甲冑も坑道も、あそこまで作り込まれていなくてもいい気がする。

ともあれ、劇世界は堪能できたので満足。

|

子供のためのシェイクスピア『マクベス』

観劇日時 2009年7月19日18:30~20:40(公式、休憩15分込)

おなじみ山崎清介脚本・演出「子供のためのシェイクスピア」15th、『マクベス』。紀伊國屋サザンシアターの3列目センターから。(俳優さんが高いところによくのぼるので、席が前のほうの人は映画館でのように背もたれにだら~っともたれて見ると疲れません。)

まわりくどさのない、さくっ、さくっと進む『マクベス』。じわじわ感はないけれど、マクベス役の石田圭祐さんがよく似合っていると思ったし、時事ネタをもりこんだ戯曲も楽しかった。ただ、舞台の見た目の美しさや、楽しいところと緊張感のあるところのメリハリ、ハンドクラッピングの効果が、これまで見た中では、あと一歩かなと思った。

|

青年団国際演劇交流プロジェクト『KYOTONOMATOPEE』

観劇日時 2009年7月19日15:00~16:00(+休憩おいてワークショップパフォーマンスを16:25頃まで)

小竹向原のアトリエ春風舎まで、青年団国際演劇交流プロジェクト『KYÔTONOMATOPÉE』(「キョウトノマトペ」)を見に。劇場支援会員招待。作・演出はロラン・コロンさん。「オノマトペ」は擬音語・擬態語のこと。出演は古屋隆太さん・二反田幸平さん・鈴木智香子さん(いずれも青年団)。

主に、口腔内をせいいっぱいつかった音と、ゆたかな顔の表情でつづる、ショートコント集、かな。おもしろさのポテンシャルは大きそうな気もするのだが、暗転が多く、上演中は冷房が切られていて(これ自体は賛成なんだけど)暑くなったこともあり、終盤、意識がところどころとんだ。

偶然だけど、青年団の舞台、日仏二カ国語使いのものを二つ連続して見てしまったため、フランス語から少し遠ざかりたい気も。勉強したことのある外国語を舞台で話されると集中してしまう。

本編よりもワークショップパフォーマンスのほうが楽しく見られた気がする(大汗)

|

ガイアデイズファンクションバンド『トーキング・トゥ・テロリスト』

観劇日時 2009年7月6日19:00~21:15

おけぴで安く譲ってもらったチケットで、池袋のあうるすぽっとにてガイアデイズファンクションバンド(GaiaDaysFunctionBand)の『トーキング・トゥ・ザ・テロリスト』観劇。ロンドンで書かれた作品で、

自分がイギリス人だったら300%増しくらいで楽しめたに違いない

と思えた舞台だった。あとで当日パンフレットを見たら各場の登場人物と、それを演じている俳優さんのチャートや、人物・出来事の説明があった。が、芝居見ながら読めるものではないし、観劇前に記憶できるものでもない。たとえば冒頭出てくる女性は、イギリスでは有名な政治家らしいが、この人物をわたしは全く知らなかった。興味を持って見ることができなかったので、必然的に、眠くなった。イギリスの観客ならそうではないはず。全編、各場にもう少し情報がほしかった。「ここはどこでこの人は誰である」という情報を、装置や衣装から示してほしかった。

とはいえ、「暴力の出自」について、興味深く見た。わたしは911については米国政府が説明責任を果たしていないと思っているので、ビン・ラディンが言及される場面はひっかかってしまったが。

日本も洋上にガソリンスタンド作って石油のために戦争をしかけたテロリスト国家を助けてしまったけれど、イギリスの場合、もっと積極的に誤った戦争に加担してしまったので、それに対するイギリス人の複雑な感情が作品から見てとれた。

明晰な発音でセリフを届けてくれた俳優さんたちに感謝。

|

表現・さわやか『ザ ベスト オブ 表現・さわやか』

観劇日時:2009年7月4日19:00~21:10

本多劇場にて、猫のホテルの子ユニット(?)、表現・さわやかの『ザ ベスト オブ 表現・さわやか』観劇。当日パンフレットに書いてあるとおり「苦笑系コント」のユニットで、その名作集。これまでほぼ見ているので、だいたい見覚えあり。(いけだしんさんと村上航さんの区別がやっとつくようになった……汗)

確かに爆笑させられるわけではないが、いつもどおり、なんとなく見ていて楽しい2時間10分だった。筋肉自慢のホストがコントやってる感じ(ホストクラブ行ったことないけど)。阿佐ヶ谷スパイダースの中山祐一朗さんがふつうに女装したりピタピタの服を着たりしてコントに参加しているのがものめずらしかった。

|

文学座6月アトリエ公演『結婚』

観劇日時 2009年7月3日(金)19:05~20:25(?)

信濃町にある文学座のアトリエまで、松田正隆さんが書き下ろした『結婚』を観に。文学座のアトリエ、改築されてからは初めて。相変わらずすばらしい客入れ。席番案内・非常口案内・ブランケット貸し出し・上映時間案内・非常時のアテンダント紹介、と、まるで飛行機。

松田正隆さんは、自分にとって、どこまでもついていきます(?)と勝手に誓っている作家さん。演出は、松田作品を演出する人として信頼している高瀬久男さん。

今回も、言葉にしにくい、生きていることや、「記憶」と生きていることとの間にある関係について、深く掘り下げた作品。観客に頭でついてこさせようとせず、何か別のもので(からだで?)ついてこさせることに成功していて、わかりにくいけど見やすい作品だった(謎)。会話している同士と別に会話している同士の位置関係が何度もクロスする演出は緊張感があった。

登場人物の職業や、人が語る内容から、舞台とは何か、を問う作品でもあった。

立っているだけでドラマを想起させる寺田路恵さんがとてもよかった。

みんなで暴力をふるわれる場面は、もう少し乱れがあってもよかったかな。練習してあったみたいで。でも充分満足。

|

Bunkamura企画製作『桜姫-現代劇』

観劇日時 2009年6月30日(火)19:00(公式)~22:00(休憩15分込み)+カーテンコール10分くらい?

現代劇版『桜姫』千秋楽。切符を友人から譲り受けて観劇。こんなスタァがいっぱい出ている人気公演の千秋楽って初めてかも。席は2階D列。舞台を上から見るのが好きなのと(照明が当たっている床を見るのが楽しい)、今回舞台が張り出していて近いので、終始楽しく観劇。シアターコクーンでないと、という作品にしあがっていて見応えがあった。

『桜姫東文章』は、ク・ナウカで見たことがあるが、話ははっきり言って覚えていない。ドロドロの話っていうだけ。今回もストーリーについていけていたわけではない(「大竹しのぶ、役を何個演じてるんだろ?」って程度の理解)、が、おもしろく見れた。パックが二人(笹野高史さんと大竹さん)いる『夏の夜の夢』みたいだなあ、と。最後は少し歌舞伎っぽくて(かつ大団円というわけにはいかなくて)違ったけど。

白井晃さんが演じる役に(見た目通り)キリストを、大竹さんにマグダラのマリアを重ねながら観劇。世の中の苦難や救いを求める姿を想起。そこに中村勘三郎さん演じる歌舞伎っぽいキャラがからんでいって、和洋折衷な妙味を感じた。いつも手をつないでいるジョシ二人、結合双生児みたいだなーと思っていたら見せ物小屋の場面が出てきてなるほどと。

ルカを演じる井之上隆志さん、わたしの知っているのと声が(というか、声の出し方が)全然違うのにびっくり。俳優さんには負けるわ~~~。

大竹しのぶさんが、「がまがえる」に変身中の古田新太さんからうけとった毒の杯を、飲む前に(アクシデントで?)倒してしまい、大竹さんがもう一杯古田さんからもぎとることに挑戦する場面がおもしろかった。いじめる古田さんからやっと代わりの杯を受けとった大竹さんが躓くふりをしてみせたのがお茶目だった。

|

« 2009年6月 | トップページ | 2009年8月 »